こんにちは。
suzumesanblogへお越し下さいましてありがとうございます。
このサイトは、和声学を学習したい方や勉強してみたい方に向けて
お役に立てたらと思い作成しています。
和声学は、簡単に言うと、和音の配置やその動きを厳格に決められた規則に
従ってより良いカデンツを作成していくものです。
和声学はソプラノ、アルト、テノール、バスの四声体の実習を通して
進められていきます。
和声学の成り立ち
和声学はある意味後付けの学問です。
古典的な西洋音楽(バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン等)の中から導き出されています。
この古典派の音楽は、日本人の耳にとっても耳ざわりの良い音楽ですよね。
今世の中に溢れている音楽の基盤になっているものだと思っています。
邦楽(JPOP)で使用されているポピュラー和声とは考え方が違いますが、
和声を学ぶとコードもほぼ自動的にわかるようになるかもしれません。
少し難しい部分もありますが、是非勉強していきましょう!
和声はどんな時に必要になる?
もし、音楽大学に進学したいと思うのであれば、基本の和声は必要となると思います。
作曲を専攻したい場合は、受験時に「基本、応用、高度な実習」を修了している必要があります。
和声の高度な実習まで修了することはとても大変です。しかし、修了することができた時は
色々な曲の分析ができたり、音の流れがわかるようになります。
これは楽器を演奏する時にもすごく役に立つのです。
当サイトでは、「和声―理論と実習」 を学習した知識を基に和声学の基本を紹介して行きたいと思います。
下準備1 音度
基本的にはすべての基本であるC dur(ハ長調)※で進めていきます。
ハ長調では主音がC(ド)となります。
![下準備1](https://suzumesanblog.com/wp-content/uploads/2021/05/01_1.png)
主音(ド)をⅠ、その次のレをⅡ、同様にⅢ~Ⅶまでとします。
※Cはドイツ語で”ド”のことです。durはドイツ語で”長調”です。
ド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ,ドは、C,D,E,F,G,A,H,C
(ツェー,デー,エー,エフ,ゲー,アー,ハー,ツェー)で表します。
長調はdur(ドゥアー)、単調はmoll(モール)で表します。
下準備2 和音の基本
基本となる和音は3和音です。
3和音の原型をまず理解しておいてください。
![](https://suzumesanblog.com/wp-content/uploads/2021/05/01_2-1.png)
一番下の音を根音、真ん中が第3音、一番上が第5音といいます。
第3音は、根音から3度上の音です。
第5音は根音から5度上の音です。
例えば、Cメジャーでいえば、根音がド、第3音がミ、第5音がソになりますね。
下準備3 7つの3和音
音階の各音を根音として3和音を形成します。
それぞれの和音は、根音の音度でIの和音、Ⅱの和音・・(その後同様)と呼びます。
![](https://suzumesanblog.com/wp-content/uploads/2021/05/01_3.png)
たとえば、F dur(ホ長調)の中でCメジャーの和音が出てきたらⅤの和音となります。
各音階を構成する音度の3和音は、和声を勉強していく上でとても重要となります。
まずはC durで、各和音が出てきたら、すぐにIとか、Ⅳなど
すぐに認識できるようにしましょう。
下準備4 和音の位置と重複
和音の位置
和音の基本位置というのは、根音が一番下にある状態です。
その状態のことを基本位置といいます。
しかし、根音が必ずしも一番下にあるとは限りません。
根音以外が一番下にある状態のことを転回位置といいます。
一番下の音が第3音の場合は、第1転回位置
一番下の音が第5音の場合は、第2転回位置といいます。
![](https://suzumesanblog.com/wp-content/uploads/2021/05/01_4.png)
上図で、C dur・Iの和音とすると、一番左が基本位置、真ん中が第1転回位置、右が第2転回位置ですね。
第3音が一番下の第1転回位置はよく使います。
第5音が一番下の第2転回位置のものは、限られた場合でしか和声学の中では使えません。
ポピュラー音楽の中では第2転回の和音も特に何の縛りもなく使用することがあると思いますので、
そこが和声学とポピュラー和声との違いの部分の一つです。
構成音の重複
和声を実習していく中で、構成音が重複することがあります。
その場合例えどの構成音が重複しても、常に同じ和音と判断します。
例えばCメジャーで、ドが和音の中で2個以上存在していても、Cメジャーと判断します。
それはポピュラー音楽と同じではありますが、
重複してはいけない構成音があったりします。ここは和声学のルールですかね。
また別の機会に紹介していきたいとおもいます。
まとめ
ここまで、和声学のちょっとしたお話、学習するにあたっての下準備を紹介しました。
まずはこの4つの下準備を理解しておいてください。これからの学習での基礎知識となります。
あまり堅苦しくなく、やわらーかく勉強してもらえたらと思います。
(和声学は厳しくて難しいイメージがありますよね・・え?私だけ?)
最後まで読んで頂きありがとうございました。